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SCS ParyFree® がISO 10993生体適合性試験要件を達成
2021年2月22日 (インディアナ州インディアナポリス) – パリレンコンフォーマルコーティングサービス・技術の世界的リーダーであるスペシャルティ・コーティング・システムズ (SCS) は本日、最も新しいパリレンタイプであるParyFree®がISO 10993生体適合性試験要件を達成したことを発表しました。ParyFreeがこの規格に適合したということは、組織に直接的・間接的に接触する生体適合性表面として使用でき、医療用エレクトロニクスを含む数多くの重要な医療用途への適合性を示すものとなります。
ISO 10093準拠試験は独立検査機関により実施され、細胞毒性、急性全身性毒性、感作性、刺激性/皮内反応性、血液適合性、体内埋め込み(2週、12週、26週)の評価が含まれます。ParyFreeはまた、米国薬局方(USP)Class VIプラスチック類の、薬剤の接触・収容用ポリマーとしての使用に関して、生物学的試験要件を満たしていることが認定されています。SCS パリレンN、パリレンC、パリレンHT®も、ISO 10993およびUSP Class VIプラスチック類の試験要件に適合しています。
SCS ParyFreeは、生体適合性試験に加え、独立系検査機関により、ハロゲンフリー材料としての効果を確認するBS EN 14582:2007規格、IEC 60529(IPX7およびIPX8指定の試験条件14.2.7および14.2.8)に従って試験が行われており、水の浸入による有害影響に対する保護が実証されています。
ParyFreeコーティングにより、他のパリレン製品と同じ有益な特性が提供され、従来のハロゲンフリー製品に比べて優れたバリア特性が得られます。ハロゲンには数多くの無害な用途がありますが、エレクトロニクスでは従来から有効な難燃剤として臭化化合物が利用されています。しかしこれは、エレクトロニクス製品が不適切に廃棄されて焼却されると、問題が生じることが明らかになっています。世界的にハロゲンの使用を最小限に抑え、長期的な環境面の安全性を改善する取り組みがなされています。
ParyFreeの用途は医療機器全般にわたり、例えばモニターやウェアラブルなどの消費者向け医療機器のほか、重要な医療用エレクトロニクスや長期体内埋め込みにも使用されます。さらに、他のパリレンタイプに比べてParyFreeは優れた熱伝導率を有していることから、医療用の加熱・冷却テクノロジーにも利用できます。
SCSについての詳細は、www.scscoatings.comをご覧ください。
スペシャルティ・コーティング・システムズ (SCS) について
インディアナ州インディアナポリスに本社を置くSCSは、パリレンコンフォーマルコーティングのサービス・技術の世界的リーダーです。 パリレンを最初に開発した会社の後継企業であるSCSは、50年にわたる実績と専門知識を有し、南北アメリカ、ヨーロッパ、アジア全域にわたるコーティング施設拠点を通じてお客さまに貢献しています。同社ではまた、スプレーコーティングやスピンコート、ディップコーティングシステムなどの業界トップの液体コーティングシステム、およびイオン汚染試験システムも提供しています。 SCSについての詳細は、www.scscoatings.comをご覧ください。