コンフォーマルコーティングの概要
SCSコンフォーマルコーティング
コンフォーマルコーティングとは一般に、薄くて非導電性の絶縁層であり、汚染や塩霧、水分、カビ、ダスト、腐食による損傷からデバイスとコンポーネントを保護するために使用されます。コンフォーマルコーティングが最初に使用されるようになったのは防衛・航空宇宙分野ですが、この50年ほどで医療機器や民生用エレクトロニクス、輸送機器用エレクトロニクスにもその利用は拡大しています。最近では新しい材料やコーティングプロセスの開発により、世界各地の生産施設において、より大型の製品にもコーティングが可能になっています。
コンフォーマルコーティングにはいくつかの種類があり、それぞれに固有の特性と特長があります。
コーティングのタイプ:
- パリレン
- プラズマ重合コーティング
- アクリル
- エポキシ
- シリコーン
- ポリウレタン
- 超薄膜コーティング
- スチレンゴムコポリマー
- ALD コーティング
- 多層コーティング
産業:
- 民生用エレクトロニクス
- 防衛
- エレクトロニクス
- 航空宇宙
- 自動車
- 医療
適用
- 回路基板 (PCB) およびアセンブリ
- センサー
- MEMS・ウエハ
- LED
- エラストマー部品
- 医療機器・部品
- モーター部品
コンフォーマルコーティングの利点
絶縁特性:コンフォーマルコーティングは、絶縁耐力が高く誘電率が低いことから、優れた絶縁特性を提供します。このような特性は、性能の高度化に伴い小型化・高密度化が進む今日のエレクトロニクスにおいて、アーク放電や短絡を防ぐための重要な要素です。
バリア保護:コンフォーマルコーティングは、水分や液体、溶媒、化学薬品の影響による損傷からコンポーネントやアセンブリを保護するために、広く使用されています。
軽量:コーティングの厚さはタイプにより様々ですが、コンフォーマルコーティングは一般に薄い層 (数ミクロン~数 mil 単位) として適用されます。更に薄いナノコーティングでは、がナノメートル単位になります。コンフォーマルコーティングは、機械的シールやエンクロージャなどの他の保護ソリューションに比べてはるかに軽量となります。
デバイスの寿命を延ばす:コンフォーマルコーティングは、早期故障を防ぐことにより、デバイスの信頼性を高め、寿命を延ばし、保証請求や修理に伴うコストを低減します。
お問い合わせ
- お客様製品の回路基板/デバイスの設計を、コンフォーマルコーティング保護に最適になるようにするため、開発プロセスの早い段階でSCSにご連絡ください。
- 経験豊富なSCSエンジニアチームが当社のプロセスをご案内し、ご質問にお答えします。
- コーティングサービスを初めてご利用のお客様には、弊社の知識・ノウハウを利用してプロジェクトに最適なコーティングを提案いたします。