SCS パリレン特性

SCS パリレン特性

SCSパリレンコンフォーマルコーティングは超薄膜・ピンホールフリーのポリマーコーティングであり、湿気や化学物質、誘電バリアの優れた特性を備え、温度安定性と耐紫外線性に優れ、ドライフィルム潤滑性を有するなど、数多くの高価値な表面改質特性を有しています。これらの特性によりSCSパリレンコーティングは、医療機器、エレクトロニクス、輸送機器、防衛、航空宇宙分野にわたる数多くの用途において、理想的な問題解決への選択肢とされているのです。

SCSパリレンコーティングの保護特性

パリレンはパラキシリレン系ポリマーです。パリレンは種類によってそれぞれ、異なるコーティング特性を提供します。商業的に利用できるパリレンには、下記のものがあります。これらをそれぞれの特性と共に説明します:

パリレンN


このポリマーの基本となるパリレン Nは完全な直鎖構造をもつ非常に結晶性の高い物質で、高い絶縁耐力を有し、周波数に関係なく低い誘電損失特性をもっています。またパリレングループの中ではパリレンHT に次いで高い隙間浸透力があります。

パリレン C


パリレン Cは、パリレンシリーズで2番目に開発・実用化された製品で、ダイマーはパリレン Nと同じ原材料から製造されますが、ベンゼン環の水素の1つを塩素に置換しています。 パリレン Cは、電気的特性と物理的特性のバランスが良く、特に湿気や腐食性ガスに対するバリア性に優れています。

パリレン D


パリレンDは、シリーズ3番目の製品で、やはりパリレン Nと同じ原材料から製造されますが、ベンゼン環の水素2つを塩素で置換しています。 パリレン Dはパリレン Cに似た特性を有していますが、より高い温度でも使用できる性質を持っています。

パリレン HT


パリレン HTは新しく発売されたグレードで、パリレン N (ダイマー) のα水素原子をフッ素で置換したものです。このタイプのパリレンは高温 (短時間なら450°Cまで) での使用が可能で耐紫外線性にも優れており、過酷な条件下で長時間の使用も可能になりました。パリレン HTはまた、4タイプのパリレンの中で摩擦係数と誘電率が最も低く、隙間浸透力にも優れています。

ParyFree®

パリレンシリーズにユニークな新製品が登場。ParyFree®は、パリレンNダイマーのいくつかの水素原子を非ハロゲン置換基で置き換えたものです。ハロゲンフリーのParyFreeは、パリレンC相当の優れたバリア特性を提供し、現在利用可能な他のパリレン類に優る機械的・電気的特性を備えています。ParyFreeは、世界各地の特定の業界分野におけるハロゲンフリー要件に準拠しながら、バリア特性・電気的特性・機械的特性の組み合わせを最適化し、湿気や水分、腐食性溶媒・ガスに対する強靱な保護を提供します。

パリレン C-UVF

パリレンコーティングは光学的に透明であるため、パリレンでコーティングされた部品を他と区分することは一般的には困難とされています。例えば航空宇宙・防衛分野では、わずかのエラーも許されないため、コンポーネントが完全にパリレンコーティングされていることを担保可能なメソッドが求められます。SCS パリレン C-UVFコーティングは、特殊な化合物をパリレン C 蒸着プロセスに導入することにより形成されています。この結果として生じるコーティングは、ブラックライト下で蛍光を発するため、コンポーネントが完全にコーティングされていること、使用できる状態であることを確認する事ができるのです。また、パリレン C-UVFはパリレン Cフィルムと同じ電気的・機械的特性を保っています。

SCS パリレンの知識を実用に活かす。

各種パリレンについての詳細情報や、それぞれの特性と利点については、SCSパリレン特性パンフレットご参照下さい。パンフレットはSCSテクニカルライブラリよりダウンロード可能です。 また、SCS パリレン C-UVF についての詳細や、各分野に関係する特性・用途を含む市場別パンフレットもライブラリから入手できます。

具体的なSCSパリレン特性や試験方法、手順、お客様の用途に対するSCSパリレンの利点などについてのご質問は、オンラインで、または042-631-8680までお電話でお問い合わせください。